天才のポートフォリオ
その生涯と作品をあとづける注釈付き復刻集!
ニール・ザスロー
【ニューヨーク、リンカーン・センター】
「モーツァルト-天才のポートフォリオ」は、リンカーン・センターモーツァルト二百年祭スタッフによって生まれた。本巻に復刻された文章は、いくつかの目標を念頭に置いて選ばれた。すなわち、モーツァルトの生涯の全期間を提示し、彼の広範な活動と関心を、また彼を取り巻く文化を把握し、史的な事実に基づいてモーツァルトの伝記を書こうとする者に役立つ模範的な資料を説明し、更にモーツァルトの人柄、天賦の才、それに業績を明らかにする小窓をあけるような興味深い短い文書を提示する、と言った目標である。復刻を見ながら、解説によってその価値を確認する作業をすれば「モーツァルトの天才」を確実に確認できる、そのような史料である。
天才の真髄をきわめる待望の復刻集
ユニークな手紙、オリジナル譜、オペラの室内楽譜など、第一級の原典を色彩そのままに完全復刻。
高度な技術を誇る米シリコン・バレーのハイテク部門が参加。用紙は無酸化紙の高級フランスラグ紙を使用。
権威ある精密な監修と解説
監修と解説はリンカーン・センターのモーツァルト没後200年記念行事の学術顧問を務め、ニューグローブ音楽辞典の執筆者としても著名なコーネル大学のニール・ザスロウ教授によるものです。
(解説訳・監修 海老沢 敏)
特価:¥126,000-(税込)
収録内容
- モーツァルトの最初の作品楽譜 ザルツブルグ 1761年
(ニューヨーク ピアポンド・モーガン図書館蔵
- レーオポルト・モーツァルトと子供たちの肖像画 パリ 1763年11月
(大英博物館、ニューヨーク公共図書館)
- 「神はわれらの避け所(K20) ロンドン 1765年
(大英図書館蔵)
- 父モーツァルトのヨーゼルⅡ世宛て請願書 ウィーン 1968年
(グラスゴー大学図書館)
- モーツァルトの残された最初の手紙 ウェルグル 1769年
(ザルツブルグ、国際モーツアルテーウム財団、モーガン図書館)
- 黄金柏車勲章の授与証 ローマ 1770年
(教皇秘密公文書館)
- 「セレナード ニ長調」(K185)の手稿の一葉 ウィーン 1773年
(セオドア・コーン個人蔵書)
- ナンエルル・モーツァルトのための4つの小前奏曲 ミュンヘン 1777年
(ニューヨーク モーガン図書館)
- マリーア=アンナ・テークラ・モーツァルトへの手紙 マンハイム 1777年
(ニューヨーク モーガン 図書館)
- 「傑出した若き音楽家についての報告」 ロンドン 1781年
(ニューヨーク モーガン 図書館)
- 「後宮からの誘惑」序曲のモーツァルトによるピアノ用編曲 ウィーン 1782-85年
(ウィーン オーストリア国立図書館)
- コンサートのチケット ウィーン 1784-85年
(国際モーツアルテーウム財団蔵)
- 父モーツァルトが娘に宛てた手紙 ウィーン 1785年
(オーストリア国立図書館絵画室蔵)
- 「フィガロの結婚」の初演チラシ ウィーン 1786年
(ニューヨーク モーガン図書館蔵)
- 「もうなにがなんだか分からない」のモーツァルトによる編曲 ウィーン 1786年
(ニューヨーク モーガン 図書館)
- 交響曲「プラハ」のスケッチ ウィーン 1786年
(ザルツブルグ モーツァルテーム財団蔵)
- モーツァルトの父に宛てた現存する最後の手紙 ウィーン 1787年
(モーリス・センダック所蔵)
- モーツァルトを皇王室宮廷作曲家に任命した布告 ウィーン 1787年
(ザルツブルグ モーツァルテーム財団蔵)
- 「アダージョ ロ短調」(K540) ウィーン 1788年
(フランドル音楽文化財団蔵)
- ミヒャエル・プフベルグへの手紙 ウィーン 1791年
(モーガン図書館蔵)
- 「魔笛」と「レクイエム」のスケッチ ウィーン 1791年
(プロイセン文化財団図像古文書館蔵)
- モーツァルトの妻に宛てた自筆稿 現存する最後の手紙 ハンブルグ 1791年
(グラスゴー大学図書館蔵)
- 「無限なる宇宙の創造者を崇敬する汝らが」(K619) ハンブルグ 1791年
(インディアナ大学図書館蔵)